ぼんやりした頭で、必死で足掻く。
退院してからの事を、思い出しながら書いてみる。
退院後、もっとも私を不安にさせたことがあった。
それは、ずっと頭がぼんやりしていること…
まぶたが重くて、目を開いているのが辛い時すらある。そのせいか、視界が狭く何となく目が見えにくい。頭全体がぼーっとしていて、深く物事を考える事が出来ない。思考力が鈍くなっている。感染前は難なくこなしていた事も、億劫で仕方ない。
運転も怖くて出来なくて。しばらくの間、母に運転してもらったが、自分で運転出来るようになってからも、ひとりでは怖くて母に隣に乗ってもらっていた。
担当の医師に、頭がぼんやりする、と話してみたが、怪訝な顔をされた。やはり難病とは無関係らしい。コロナの後遺症かも知れないと言うと、そういったことはウチの病院では診ていないとの回答。
以来、医師には一切この件に関しては話をするのをやめてしまった。その後職場復帰に関して何度か聞かれたが、未だに短時間勤務で完全に復帰していないのも、疑問に思っているふしがある。が、さすがにそれ以上は聞いてこなかった。
このぼんやり感に関しては、なかなか人に理解してもらいにくい。それは今でも思う。母に話しても、何となく想像は出来るみたいだったけど、私自身が感じているような深刻なものとは、まるで思っていない風だった。まぁ、無理もないよね(*_*)きっと外側から見ても分からないと思う。
それから、身体の痛み。特に足。
膝の痛みが強かった。おまけに、長い入院生活の焦りから、急激に足を動かして…さらに悪化(T_T)少し歩いただけで、膝に鋭い痛みが走る。歩けなくなるのでは?と愕然となった。
泣きたい気持ちで整形外科にかかると、関節炎と診断。ちなみに、膝の軟骨が減っているとの指摘もあり…年齢的にあり得る事だけど(^_^;)
炎症がある内は治療が出来ないので、痛みがある程度治まるまでシップ薬のお世話に。2週間程度でだいぶ痛みは引いたのでずいぶんホッとした。その後リハビリにしばらく通うことになった。
鼻の中が傷ついているのか、鼻をかむと血がつく。少しだけなのだが、2ヶ月くらいはずっとそんな感じだった記憶がある。
そんな中でも、難病申請の手続きやら傷病手当の手続きやらで、必要書類を揃えたり…やらなければならない事は色々あって。
母にはずいぶんと世話になった。
私はというと、自分の事でいっぱいいっぱいで…しかもぼーっとしているし(^^;)だから、本当に母には感謝しかない。
母がいたから、何とかなっていた。私ひとりだったら、どうなっていたか…想像しただけでゾッとする…
続く。